繁華街

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そのやくざがいなくなったんだ。 先に述べた犯罪が増えるのは当たり前だ。 女の夜道の独り歩きなんてとんでもない。 襲ってくれと言っているようなもんだ。 それくらい日本の治安は変わっていた。 表には表の、裏には裏のルールがあって成り立っていたんだ。 そんなこともわからずに日本の政治家は国民の顔色をうかがってやくざをなくし 国民も国民でやくざが必要悪だなんて知らないもんだから、やくざを無くせ無くせと喜んだ。 結果がこれだ。 大きな檻にいれておいたライオンを鹿やシマウマがわざわざ檻ごとライオンを無くせ無くせと言って無くしたんだ。 自分たちの身が危なくなるとわからないもんなのかね(笑) ライオンがいなくなれば、檻の中のライオンにビビって近づけなかった他の猛獣が寄って来るに決まってるだろうに。 そんな日本の夜の街を兄貴と俺は歩いていた。 野良ライオン二匹ってところか…(笑)。
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