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正樹『あぁ~、食ったな。まだ食いたきゃ食えよ』
誠仁『いやぁ、自分も腹いっぱいです!いただきました』
正樹『そうか。遠慮なんかすんなよ?』
誠仁『はい!ホントにいっぱいです!ありがとうございます。』
正樹『おう。ならいいけど!お前、ちゃんと生活出来てるか?』
誠仁『はい。まだなんとか金もあるんで…』
正樹『ったってもう三年近くも収入ねんだろ?』
誠仁『はい。でも兄貴にいただいた金でまだなんとかやれてますから大丈夫です!』
正樹『お前、あんときの金まだあんのか?』
誠仁『はい!自分、一人なんで女もいないし贅沢しないんでまだあります』
正樹『そうか…。お前、仕事しねえのか?』
誠仁『堅気の仕事はできません。兄貴になんかあったときにいつでも体だけは動かせるようにしておきたいんです。だからトレーニングは毎日してますよ(笑)』
正樹『ったく。もうやくざじゃねんだぞ?なんも起きねぇよ』
誠仁『いえ、それでも自分の体はもう兄貴に預けたもんなんで』
正樹『カッカッカッ!ホントに筋金入りだなお前は。世が世ならいいとこまでいけただろうに』
誠仁『兄貴には負けます!』
正樹『カッカッカッ!よし、ちょっくら姉ちゃんとこでも飲みに行くか?』
誠仁『はいっ!』
こうして兄貴と店を出て再び街に繰り出した
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