入学なんて四回目

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「俺の胸に飛び込んでこいっ!」 アホね。 見なさい、新入生みんながポカーンとしてる。 何がとびっきりなのよ。 知らない男の『雄っパイ』に飛び込むほどみんな飢えてないでしょ。 後ろから二人の女子の声が耳にはいる…女子高生って感じの甲高い声が。 「ねぇ、あの会長。ちょっとかっこよくなぁい?」 「やだっ!あたしと同じこと考えてたのぉ!?」 ヒソヒソ言ったあと小さくキャハハと笑う新入生。 …あまりこの手の女の子は好きじゃない…。 「ねぇねぇ、あなたもそうおもわなぁい?」 と不意に話しかけられる。 こういうのはあからさまに嫌な態度とると後が面倒なのよね。 「あたし?」 「あなたしかいないでしょ?」 別にかっこいいとか思わない。 「黙ってるってことはもう好きになっちゃった的なぁ?」 「違っ!!///」 さすがにこれにはカチンときた。 その勢いであたしは立ち上がってしまっていた、声はせっかく小さく出来たのに体が我慢できなかった。 「おい、新入生。」 会長に呼ばれた。 なんなのよ、もう…。 「…。」 黙ってそいつのほうを見ると 「お前、あとで生徒会室な。」
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