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「俺の胸に飛び込んでこいっ!」
アホね。
見なさい、新入生みんながポカーンとしてる。
何がとびっきりなのよ。
知らない男の『雄っパイ』に飛び込むほどみんな飢えてないでしょ。
後ろから二人の女子の声が耳にはいる…女子高生って感じの甲高い声が。
「ねぇ、あの会長。ちょっとかっこよくなぁい?」
「やだっ!あたしと同じこと考えてたのぉ!?」
ヒソヒソ言ったあと小さくキャハハと笑う新入生。
…あまりこの手の女の子は好きじゃない…。
「ねぇねぇ、あなたもそうおもわなぁい?」
と不意に話しかけられる。
こういうのはあからさまに嫌な態度とると後が面倒なのよね。
「あたし?」
「あなたしかいないでしょ?」
別にかっこいいとか思わない。
「黙ってるってことはもう好きになっちゃった的なぁ?」
「違っ!!///」
さすがにこれにはカチンときた。
その勢いであたしは立ち上がってしまっていた、声はせっかく小さく出来たのに体が我慢できなかった。
「おい、新入生。」
会長に呼ばれた。
なんなのよ、もう…。
「…。」
黙ってそいつのほうを見ると
「お前、あとで生徒会室な。」
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