失望からの出逢い

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「えっと・・・ とにかく助けて!!」 と少女は俺に向かってそう言う。 言葉を選びような余裕はないみたいだ。 「・・・どうやら追われてるみたいだな。 しかしどうしてこの会社でそんな事態が発生するんだ?」 少女の後ろからは、企業の社員が走って迫ってきている。 どうやら少女を追ってきているようで表情も幾分険しい。 「チッ!よく分からないがこっちに来い!」 と俺はその少女の小さな手を握りしめ、走りだしていく。 階段を早々に降りて企業の外へ連れ出す事に成功し、何とか一段落した。 「一体何があったんだ? 俺にはよく分からないんだが。」 少女は大分落ち着いたらしく、少し考えるような仕草を見せる。
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