9人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっと・・・
とにかく助けて!!」
と少女は俺に向かってそう言う。
言葉を選びような余裕はないみたいだ。
「・・・どうやら追われてるみたいだな。
しかしどうしてこの会社でそんな事態が発生するんだ?」
少女の後ろからは、企業の社員が走って迫ってきている。
どうやら少女を追ってきているようで表情も幾分険しい。
「チッ!よく分からないがこっちに来い!」
と俺はその少女の小さな手を握りしめ、走りだしていく。
階段を早々に降りて企業の外へ連れ出す事に成功し、何とか一段落した。
「一体何があったんだ?
俺にはよく分からないんだが。」
少女は大分落ち着いたらしく、少し考えるような仕草を見せる。
最初のコメントを投稿しよう!