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すると、店の奥から耳をつんざく怒声が鳴り響く。
「な、なにぃ
こんな展開・・・
佐久・・・てめぇ!!」
と優奈の父が俺にずかずか近づいてくる。
「や、止めて下さいよ。
そんな形相で詰め寄ってきたら逆効果です。」
そう言って優奈を指差す。
優奈は、この2人を交互に見合せながらより一層表情を悲しくさせた。
「2人とも・・・喧嘩はしないで」
「そ、そんなつもりはないんだ優奈。な?」
と優奈父は慌てたように弁護する。
俺はそんな状況に内心ほくそ笑む。
(父親は、娘には弱い。
自明の理だな。)
「あらあら、優奈を泣かせているのは誰でしょう?」
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