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「読んでねぇよ!ってか、二次元に入り浸ってんのは寧ろ仁宮、お前だろーがっ。」
「人聞きの悪いこと言わないで下さい。俺は漫画は好きですけど、エロ本専門じゃないんで。」
人が熱くなったツッコミも適当にあしらう仁宮。今日も後輩とは思えない毒舌っぷりだよな。
「だから、エロ本熟読なんてしてねーって。そうじゃなくて、男同士の方が気楽だったりすんじゃん。」
「え…正ちゃん……
まさかこっち系の人?」
ここで入ってくんのか、三ツ葉。分かったから手首を返すポーズを止めてくれ。
「違うって!そういう意味じゃねーだろっ。」
「そうですか…、いくら女っ気が無いからってまさかそっちに走るとは。……」
お前もノんなよ。可哀想な顔して俺を見てくるなって。
何なんだよこの凸凹コンビの応酬…強烈過ぎるだろっ!。
「違うって…
だから俺が言いたいのはっ!」
「ハイハイ今度、男同士のエロ本貸してあげますから。」
「なんで持ってんの!?」
「親戚の子から無理矢理貸し出されたのがあるんですよ。」
「えー、ダメだよ。ヒトみぃ。人に借りたやつ勝手に貸したらぁ。」
ツッコむとこそこかよッ。
他にあんだろ!!
「正さん貸します?」
「いらないよ!」
「そんな~、正ちゃん無理しなくていいのに~」
「無理でも何でもねぇって。だから俺はそっち気は断じて無いって!」
そりゃ、年頃の野郎だからお色気に興味あんのは確かだけど…そこまで飢えてないから!!
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