7月下旬 雨 種を植える

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「読んでねぇよ!ってか、二次元に入り浸ってんのは寧ろ仁宮、お前だろーがっ。」 「人聞きの悪いこと言わないで下さい。俺は漫画は好きですけど、エロ本専門じゃないんで。」 人が熱くなったツッコミも適当にあしらう仁宮。今日も後輩とは思えない毒舌っぷりだよな。 「だから、エロ本熟読なんてしてねーって。そうじゃなくて、男同士の方が気楽だったりすんじゃん。」 「え…正ちゃん…… まさかこっち系の人?」 ここで入ってくんのか、三ツ葉。分かったから手首を返すポーズを止めてくれ。 「違うって!そういう意味じゃねーだろっ。」 「そうですか…、いくら女っ気が無いからってまさかそっちに走るとは。……」 お前もノんなよ。可哀想な顔して俺を見てくるなって。 何なんだよこの凸凹コンビの応酬…強烈過ぎるだろっ!。 「違うって… だから俺が言いたいのはっ!」 「ハイハイ今度、男同士のエロ本貸してあげますから。」 「なんで持ってんの!?」 「親戚の子から無理矢理貸し出されたのがあるんですよ。」 「えー、ダメだよ。ヒトみぃ。人に借りたやつ勝手に貸したらぁ。」 ツッコむとこそこかよッ。 他にあんだろ!! 「正さん貸します?」 「いらないよ!」 「そんな~、正ちゃん無理しなくていいのに~」 「無理でも何でもねぇって。だから俺はそっち気は断じて無いって!」 そりゃ、年頃の野郎だからお色気に興味あんのは確かだけど…そこまで飢えてないから!! .
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