シガレットスモーク

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たゆるシガレットスモーク 馴染みの香りは 深心に安堵を撒き散らす 夏風に運ばれてゆく雷雲 光が射し込むその一瞬に 大きく息継ぎする 流れてゆく時間の中で そこに見える世界 偽りも嘘も存在しない 雄大に拡がる青 切り取られたような景色 ざわめき そよぐ髪と煙 手をかざせば肌に感じる 芽吹く季節の息吹 僕は生きている 奮い立つ心音に そんな事を想う 覇気の無い現実とサヨナラ 果てしない夢世界へ旅しよう 道標は 流れ揺れる シガレットスモーク その先に在るモノ 手繰り寄せる匂い 追いかける足音 白い筋に乗せた冒険話は キミだけの未来地図
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