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「いやあああっ!!」
ガバッと少女は起き上がり、少女の傍にいた人物はびくっと反応する。
「なんだ、夢かぁ……。」
「蒼陽、いきなり声を上げてどうした…?悪い夢でも見たか?」
蒼陽と呼ばれた少女は声の主に対し、頷く。
「小さい頃の夢。一族の聖域の社に閉じ込めて一族の子供を『言霊使い』として"覚醒"させるしきたりのね。二度と見たくなかったのにっ!」
「それはきっと今晩に開かれる蒼陽の"未来に関する占い"が始まるからかも知れないぞ。」
「それは王覇、言わないでよ。思い出しちゃうから。」
蒼陽は声の主を"王覇"と呼び、王覇は蒼陽の言葉を聞き、顔をしかめる。
蒼陽の一族に取って"禁断の力"となる力を蒼陽はもっているからだ。
それは「言霊使い」としての「覚醒」と同時に開花したチカラは一族にとっては禁断のチカラだった……。
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