第一章

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「おばちゃん!こっちミルクティーね!」 「私が先よ!」 「ヤキソバパンとメロンパン!」 「シーチキン!」 「ちょっと足踏まないでよ!」 「横入りしないで!」  男女学年問わず入り乱れるその光景はまさに銃火器の無い戦争だ。 一昔前までは喧嘩の強い奴や、学年順だったらしいが、最近は前述のように人が入り乱れている。 人が三人も並べば見えなくなるであろう窓口に向かって数百人という生徒が押し寄せるのだ。 これを戦争と言わずして何を戦争というのだろうか?
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