第一章

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「みんな馬鹿だよな」  屋上にまで響いてくる喧騒を聞きながら風助は屋上で呟く。 「何で時間をずらして買おうっていう発想が無いのかな?」  確かに風助のいっていることは正しい。 しかしそれには無理があった。 何故ならば学校側の規則で食品関係の販売は、朝の授業前、昼休み中、放課後の三つの時間帯のみ許可されているのだ。  確かに彼が朝の時間帯に昼食を購入していたのなら話は別だが、それは無理である。 何故なら……。 「遅刻して学校に来た奴が、昼休み直前に堂々と授業抜け出すってどういう事なの?」
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