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「あ~……そこんところは抜け道使うから大丈夫。てか何でお前はいいんだよ?」
『2年4組7番 小鳥遊(たかなし)風助、至急職員室に来るように』
「呼び出しだぞ」
まるで見ていたかのようなタイミングでかかった放送を聞いて、京一が待ってましたと言わんばかりの笑みで風助に言う。
「何でお前はそんなに嬉しそうなのかな?」
「あれ~?なんか怖いな~?」
まるで恐怖感の無い声を聞いて溜息をつきながら。
風助は空を見上げる。
「帰るかな……」
『追加連絡、今から五分以内に来ないと恥ずかしい過去をばらすぞ』
校内放送から聞こえてきた声は二人にとって聞き覚えのある声だった。
「帰れないな」
京一はニヤニヤ笑いながら風助をからかう。
「ああ……」
そう言って風助は気だるそうに職員室へ向かうのであった。
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