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「いったぁ……気をつけなさいよね!」
風助同様に尻もちをついたのは声からして女子のようだった。
風助はその怒鳴り声に聞き覚えがあったので軽く憂鬱を感じた。
「あぁ、悪かったな」
「『悪かったな』で済むんだったら、警察はいらないのよ!」
「じゃあどうすればいいんだよ?」
「そうね……」
スカートについたほこりを払いながら、考え事を始めた黒髪のポニーテールの少女が提案、いや命令に近い何かを言う前に授業の始まりを告げる鐘が鳴る。
「ほら、授業始まるぞ」
「わ、分かってるわよ!」
そう言って彼女は自分のクラスへ戻っていった。
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