第一章

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「うおっ!」  朝はあれだけ晴れていたのに、今にも降り出しそうな空を見ながらボーっとしていた風助は不意に英語の教師が腹を抑え出したことに気がついた。 「ちょ、ちょっとトイレに行ってくる。戻ってくるまで自習」  そう言って教師は教室を出て行く。 「マジかよ……」 「やっぱり黒魔術で……」 「足立先生も何で疫病女神を……」  そんな囁き声が教室声に響く。 黒宮本人はそこまで気にしない……慣れてしまったからなのだろうか?いつもと変わらない風に下を向いたまま席に座り小説を読み始めた。
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