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「ひぃっ!」
先ほど音は同じでも、発音の明らかに違う声をあげながら男は逃げようとした。
しかし、腰が抜けて動けなくなってしまっていた。
それもそうだろう。
気がついたら暴漢たちは少女に倒され、その少女は手から雷を放ったのだ。
その状況を理解するには余程の適応力が無ければ無理だろう。
「そんなに恐がらなくていいから……まぁいいや、今度からは気をつけてね。じゃ」
そう言って少女は路地裏から姿を消した。
後に残された男は結局数時間その場から動く事が出来なかった。
男にとっては既に暴漢たちよりも少女の方が恐ろしかった。
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