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「何ですか?隊長は冗談も通じないんですか?」
「冗談だと!今帰ろうとしていた奴が言えるセリフか!」
「帰ろうとしていた事は関係ないでしょう」
「やかましい!パトロールは終わったのか?終わる前に帰ったら給料から引いておくからな」
「え?ちょ、それは困るんですけど」
「だったらパトロールぐらいちゃんとやれ」
直後電話の切れる音がする。
少女はその電話を鬼の形相で睨みつけていた。
「給料無くなったら遊べなくなるしなぁ……めんどくさいなぁ」
少女は不満たらたらにそう呟くと、夜の街を歩き始めた。
そんな彼女の耳には尾羽が三色に煌めく孔雀を模したシルバーピアスがつけられていた。
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