プロローグ

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ありったけの睡眠薬を飲み干すと、彼女は欅(けやき)の根元に縋るように座り込んだ。 真夜中ということもあり、この欅並木の公園は静かなものだった。 世間はクリスマス一色だというのに装飾されていない欅達を見て、肌を刺す寒さに怯えながら、どこか近いものを感じた。
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