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ある時、私はあの場に出くわした。 あの荒野を走って逃げる姿は、まさに猛獣に追われる獲物同然、それはもう滑稽な様に笑ってみていた。 傍観しているだけで助ける気は全くなかったはずなのに、私はその小さな力を救った。 しかし、運命は時に厳しく残酷な顔を見せる。 私という存在を指す名は未だに納得し難いが、気に入ってしまっているというのも事実である…… 話の筋が逸れたのは、思い出したくもない過去の彫刻にまた触れるのは気分が悪いからだ。 なぜ私がなんの関係もないやつのことで胸を傷めなくてはならないのかと、正直イライラしている。
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