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教室内での会話にしては声が大きいかもしれないが、気にしない。何せお昼休みだ。騒がなくてどうする?
しかし、やっぱり私だけ貰われ子だってことか。母さんも義姉さんも姉さんも、そして妹も私に妙に優しい。
いや、妹は憎たらしいが。
ああ私は旅に出よう。
そして水戸の光圀さんみたいに世直ししていくんだ。人助けをしてたら、きっとこの平坦な胸部も柔らかく豊満になるさ。
衛藤黄門みたいな感じだな。
しかしながらブロークンハーツ。あれ、胸って英語でなんと言うんだったか。
目がかすんで前が見えない。あと未来も見えない。
「ああほらちがや、泣かないのー」
「泣いてないからな、泣いてないんだからな! ――まずBを目指すぞ」
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