5人が本棚に入れています
本棚に追加
ぼんやりと森が明るくなる。
ふと上を見ると、木の枝の先端が小さな淡い光を放っていた。
その数は徐々に増えていく。
しかし、森の全ての木が光を放ち始めたわけではなかった。
木の光は一本の帯のように、
そう、クリスマスに大きな通りがイルミネーションでライトアップされるかのように灯っていったのだ。
光の帯は私がいる所から始まって、一本の道を浮かび上がらせる。
まさかこれがさっきの子が言っていた事?
とりあえずこれを行かない理由は無い。
一人で暗い森の中にいるのも嫌だしね。
そうして私は光の道を歩き始めた。
最初のコメントを投稿しよう!