~マッド・ハッター~

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夢中で森から飛び出す。 ようやく、と思うのもつかの間、私が飛び出した場所が森の出口でない事に気付く。 そこは小さな広場だった。 周りはやはり森に囲まれているがここだけは木が無く、太陽の日差しが降り注いでいる。 …あれ? さっきまで夜じゃなかったっけ? しかし広場は真昼間だよとでも主張せんばかりに明るい。 しかもこの広場の中央にはバカでかいテーブルが置かれていた。 テーブルの上には私を食べて、と言わんばかりのたくさんのご馳走が並んでいた。 そして… 人がいる。
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