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私はまたうさぎに近づく。
すると今度はまだ私の手が届かないくらいの距離のうちにうさぎは駆け出した。
しかし、ゆっくりと。
今度はついて来て、とでも言うように。
私の足は自然とうさぎを追いかける。
するとうさぎは道を逸れて山の方へと向かった。
「え、ちょっと、この時間に山は…」
私が足を止めると、うさぎは山の入口で止まってこちらを見た。
そしてすぐに山の中へと駆け込んだ。
「あっ、ちょっと!待ってよ!」
私も自然とうさぎを追いかけて山の中へと入っていた。
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