~チェシャ猫~

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「ひぁ!!?」 突然上から降って来た声に思わず素っ頓狂な声をあげる。 恐る恐る上を向く。 すると視界に入って来たのは、 一人の少年。 私のすぐ上、1番近くの木の枝に座っている。 歳は10歳くらいだろうか。 紫とピンクという派手なボーダーシャツに黒いショートパンツという動き易そうな格好。 そして長めにのばした前髪が顔の左側を隠している。 黄色に近い右目がじっとこちらを見下ろしていた。
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