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突然現れた少年にうろたえる。
「あ、あなたは…?」
「アリスは白うさぎを追ってやってくる。白うさぎが来たって事はアリスが来るのももうすぐなんだな」
少年は混乱している私などおかまいなしに独り言をいうとニヤリと笑った。
「白うさぎさん早くしないと遅刻しちゃうよ?ここで立ち止まってたって何もならない。行かなくていいの?」
「行くってったってここはどこだか分からないし道もない!どうしろっていうのよ!?」
半ば八つ当たりの様に叫ぶ。
すると少年はふわりと木から飛び降りて、ストンと私の目の前に着地した。
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