悪魔は歌う

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……それは、普通に考えれば『ありえない』こと。 だから、きっかけさえ与えれば簡単に『なかったこと』に出来るのだ。 オフィス街の一角。 昼間ならサラリーマンやOLで溢れているが、深夜一時となると誰もいない――筈であるが、今夜は違った。 「……~♪~……」 赤い満月の下を歩いているのは、セーラー服姿の少女だった。
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