月ノナイ夜

6/13
前へ
/126ページ
次へ
「……ハッ!」 気合いと共に、メイド――イリーは、槍を執事へと突き出した。 それを執事が、老人らしからぬ動きで避けるがイリーは攻撃の手を止めない。今度は下から上へと一閃し、執事をのけ反らせる。 「チッ!」 苛立ったように舌打ちし、執事が抱えていた子供をその場に置く。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加