幕間 ―アモン―

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そんな訳で、魔界の中央にあるこの塔にいる事が多く、それぞれの私室もあるのだ。 「よう、お前もか。ベレト?」 「……アモン」 そしてパイモンの部屋の前で、ベレトはある悪魔と鉢合わせになった。 首の辺りで括った黒髪と、紅い瞳。髪と同じ黒い衣装を纏い、ノースリーブからは細身の割に逞しい腕が伸びている。 ……その左手の甲には、『Ⅶ』の紋様が刻まれていた。
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