悲しきスリーシェパーズ

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ツバサ号と始めて出会ったのは、3年前の2007年3月の下旬、サラ号、ルース号、共に3歳になり、サラ号が好きな桜の花のつぼみが膨らみ始めた春の事でした。 ツバサ号に始めて会う事になる日の前日、明日、つまり、ツバサ号と始めて出会う日、私は、休みだったので、ぬいぐるみやボール、タオルやプロテクターを使って、夜遅くまで、災害救助犬のサラ号と警察犬のルース号と久しぶりの夜遊びをして、何時も、毎夜に繰り返される、シェパードの守護、サラ号の守りの中、夢の中におりました。 ♪~ (携帯電話の着信音) (着信音は、刑事犬カールだったりします。) (まんまですね。) 「うるさいなぁ」 「誰だよ~、朝っぱらから[★]」 「会社か警察だったら、不味い」 私は、仕方なく電話に出ると、電話は、私の訓練士の師匠からでした。 私は「お久しぶりです」 「何かありましたか?」 と師匠に尋ねました。 師匠は「朝っぱら悪いねぇ」 「突然だけど、今日、空いてる ?」 私は「空いてますけど、師匠は、関東 に居るんですか?」 と尋ねました。 師匠は、名古屋に住んでおり、捨てられたシェパード達の保護をしております。 サラ号が結んだ縁でした。 師匠は「関東にはおらんよ」 「頼みたい事があってなぁ」 私は、師匠に要件を聞き、電話を置きました。 私は「またかよ[★]」 と言うと、出掛ける支度を始めました。image=367593991.jpg
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