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サラ号への手紙
サラ号へ
サラ号、聞こえますか?
俺は、サラに謝らなけれなりません。
働かせるだけ働かせて、楽しい事をあまりさせてやれなかった事、君の命を短いものにしてしまった事は、全て、俺の責任だと思います。
サラ、覚えていますか?
2004年[平成16年]2月14日
聖バレンタインのあの日、俺と初めて出会ったあの日から、今日まで、よく付いて来てくれました。
サラ、俺は、君を初めて見た時、綺麗な可愛い子だと思いました。
そんな君が、辛い事もあったろうに、よく付いて来てくれました。
シェリー号を亡くし、私が1度、訓練士を辞めた時、サラ号、君との出逢い、共に歩いた日々の中に、今の私を築く事が出来ました。
心から君にありがとうと、ご苦労様を言いたいです。
サラ、君は海が好きでしたね。
食べる事が好きでしたね。
俺の作った、ごはんを美味しそうに、残さないで食べてくれました。
出来る事なら、もう1度、君のあの姿が見たいです。
サラ、君と最初に旅行したのも、軽井沢、最後の旅行も軽井沢でしたね。
色々な所に旅行しましたね。
魚を食べたり、肉を食べたり、しましたね。
サラ、君は、アイスクリームが好きでしたね。もっと旅行して、もっと色々な物を食べさせてやりたかったです。
サラ、君と暮らした日々の中の小さな出来事が、幸せな事だったと感じています。
大切な事なのに、君が元気だった時には、考えもしませんでした。
サラ、君が今いる所は、辛くないですか?
淋しい所じゃないですか?
サラ、虹の橋と言うものがあるそうです。
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