章タイトル: 3 自分の中の異性

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幼少の頃独り家に居る時 三面鏡の前に居た。 母の面影を慕ってか 一度鏡台の口紅を塗ってみた。 口紅が似合う自分にどきどきした。 外では男らしく振る舞うべきと 自分の中の異性を封印した。 今では可愛いと言われ嬉しい。 50年かけて漸く ありの儘を認める 素直な自分になれた。
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