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もう覚悟を決めるか、俺はそう思った。
「ごめん、する前に聞いて良い?」
突然、リエが言った。
「何だよ。」
「私ね、エッチだけは挨拶程度にしか思ってないからね。
つまり、体がウズけば誰とでもするから。そこだけは許してね。」
「誰とでもって・・・。ウズいたら俺とすればいいじゃないか。」
「ごめん。達也を死なせたくないんだ。」
「意味わかんねぇ。死ぬってどういう意味だよ。」
「私ね、疼いたら抑えが聞かないの。ちなみに同じことを前の彼氏も言ったけど、結果体がもたなくて入院しちゃった。」
笑顔でリエは言っているが、内容はとてつもなく恐ろしい。
「もちろん、達也とだけ私もしたいけど、達也を死なせたくないから・・・それだけは分かって。」
「分かったよ。」
俺は、そう言うしかなかった。
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