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サチは、可愛い。18才でショートカット、目がクリクリして可愛い。
あの夜・・・サチと過ごして、リエと過ごして1週間が経った。
あれから大学には通って、サチともたまにデートなんかして平穏無事に過ごしてた。
リエとは、あれから会っていない。
会っていないというか、姿を見てない。とにかく、アイツに会わない事は幸せだ。
大学のカフェでのんびりまったり、春の日差しを受け俺は気持ち良く背伸びをした。
週末だと言うのに、サチはバイト。夜には泊まりに来るとは言ってたが・・・。
それまで今日はヒマだ。
これからどうしようかなぁって考えていたら、急に目の前が暗くなった。
昼が急に夜になるわけじゃなく、誰かに手で目を隠されただけだった。
「だぁれだ?」
こんな古くさい昭和のノリをする人は、やつしかいない。
「リエだろ。」
俺は、そう言った。
「エヘヘ、やっぱり分かっちゃった。」
目に光が戻り、振り返るとそこにはリエが立っていた。
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