scene☆1

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男は目を丸くして、私も目を丸くした。 男はきっと私がこんな大声を出したことに驚いた。 私は自分自身がこんな大きな声が出たことに驚いた。 「…」 沈黙が続いた後、 「伊織ちゃん!どうした?」 おじさんが慌てたように部屋に入ってきた。 「..いえ、なんでもないです。」 急に申し訳なくなった。 「そうかい。良かった。」 そう言っておじさんは笑った。 そして、おじさんは後に私の人生を大きく変える言葉を口にした。 .
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