小説家は微笑む

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「だったら、お前も送ってもらえばいいだろ。毎朝毎朝、自転車でこんなところのぼるなんざ、頭がおかしいぜ。」 「体力づくりだ、バカ。」 「じゃあ文句言うな。」 「お前も付き合えよ。」 「恋人としてならいいぜ。」 「ぜってぇやだ。だいたい、なんで男同士なんだよ。」 「だって、お前受けみたいな顔なんだもん。」 「受け?」 「あ、いいのいいの。健全な青少年は知らなくていいこと。」 「・・・お前は健全な青少年じゃねえのかよ。」 呆れるぜ。 「つきましては、今日俺んちであそばねぇ?」 「別に良いけど。」 「じゃあさ、親いねぇから大人の遊びしようぜ?」 「大人の遊び?」 「わかんねぇの?」 「しらねぇよ。」
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