紅の華が咲くころに

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明後日なんぞという日はいつの間にか今日になっていた 準備は昨日のうちにしておいたから問題は無いのだが、朝早くから人の家に上がり込んで叩き起こされたのは問題ありだと俺は思う 「だってクラクション鳴らしても出てこなかったし、鍵の場所知ってたし。」 海は悪びれる様子もなく、スナック菓子を食べていた。 「だからってな・・・」 「車ん中で寝てもいいからさ。」 人の車の中で寝られるほど、俺は寝付きはよくない 「あとどのぐらいで着く?」 「ん~・・5時間?」 5時間もこのままいれる自信がない 「・・・・じゃあ寝る」 幸いにも、海の家の車はでかく、俺を含め5人しか乗って無かったのでスペースはたくさんあった 「おやすみ~・・。」 「おやすみ♪」 目を閉じると、海がスナック菓子を一袋食べ終わったらしく、新しい菓子を開けた
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