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そして、これは幼稚園で俺が入園して来て、歓迎会をしていた時でした。
「はじめまして……僕の名前は伊集院凌(イジュウインリョウ)と言います
これからよろしくお願いします」
僕はごくごく普通の自己紹介をしていました。
自己紹介をしながら辺りを見回すと、前に会った女の子が不機嫌な顔をしていました。
やはり俺の予想通り同じ組だったので同じ年だという事がわかりました。
その女の子が自己紹介を終えた僕に言いました。
「あいつこないだ泣き出した泣き虫だ!」
組の数人は俺を見てクスクス笑い出しました。
彼女に悪気があるのか無いのかは知りませんが彼女はそんな事を言って指差しました。
子供は純粋過ぎて怖いという事が回想している俺はたった今気付きました。
「じゃあ新しいお友達の凌君にみんなが作った物をプレゼントして行きましょうね~」
クルクルのパーマをかけていた当時の担任の先生は優しい人でした。
「これからよろしくね~」
「ありがとう」
俺は組のみんなから手作りのしおりやピ○チュウのお面をもらいました。
組の人からたくさんもらった俺に一番最後に現れたのがまたあの女の子でした。
俺はこの女の子からまたカエルのミイラを渡されるのではないかと内心ビクビクしていました。
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