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秋羅が気を失ったころ……
――とある町のギルドの中にあるギルドマスターの部屋
部屋はシンプルな作りで窓や本棚、机などがあるくらい。
そんな部屋にある机の上にたくさんの書類が山のように置いてある。
その中から物を書く音が聞こえる。
「…………よし、やっと終わりました」
……と、その場所から女性の声が聞こえた。
まるで見ていたかのようなタイミングで部屋の入り口の扉からノックが聞こた。
「どうぞ、入って下さい」
女性がそう言うと扉が開かれ、初老の男性が入ってくる。
「ギルドマスター書類を取りに来ました」
「分かりました、これです」
そう言って女性が指をパチンと鳴らすと男性の目の前に書類が現れた。
男性は驚く事なくその書類を受け取ると、礼をして部屋から出て行く。
「散歩にでも行って来ましょうか……転移」
女性がそう言うと彼女の体の周りを青い光が包み込む。
光が一瞬強くなり収まると女性は消えていた。
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