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「ん……ぅん?どこだここ?」
秋羅が目を覚まし周りを見るとそこは森の中だった。
木々の感覚は広く日の光が十分に差し込んでいるため、地面にも草が生い茂っている。
「なんで俺はこんな所にいるんだ?」
顎に手をあて考える素振りをする。
「あっ、そうか……俺は黒い渦巻きに吸い込まれて…………ん?」
「ますます分からないな……」
とりあえずこのままこの場にいても意味がないので近くに町がないか探すことにした。
森を黙々と歩いて行く、辺りは鳥の声くらいしか聞こえないくらい静かだ。
しばらく歩いていると近くから水が流れる音が聞こえてきた。
音の聞こえる方に歩いて行くと……
「……おっ、川だ」
結構歩いて喉が乾いていたので飲むことにした。
水は綺麗なようでいろいろな魚が生き生きと泳いでいるようだ……
川は秋羅から見て左から右に緩やかに流れている。
「そうだ、川下に向かって歩けば町があるかも」
水を飲んで気力、体力ともに回復した秋羅は川下に向かって歩き始めた。
「……?」
その時、ふと秋羅は悪寒を覚えた……
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