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どんきちはある行動にでた。
愛梨と接するのを、空と地上の境界線からではなく、地上と地上の同じ空間にすること。
その日からどんきちは空から愛梨を見るのではなく、愛梨が歩いている近くに降り立った。
愛梨は近くにいるどんきちに近寄る。
そして、なんとどんきちを掴んだ。
『……えっ!?』
どんきちは混乱しきってしまい、抵抗ができなかった。
そのうちに、愛梨はとんでもないことをし始めた。
「グギャウッ! ガァ!」
なんと愛梨はどんきちの羽毛を抜き始めた。
だか、やはりどんきちはその痛みさえも快感に変えてしまった。
だが、これはどこからどうみても非道な行動である。
いつも上品に友達と親しむ愛梨。
裏でも、まだ下ネタをいう程度。
だか、やはりこの行為は人間性が欠けていた。
『い、いてぇ! でも気持ちいい! …クソッ、一体どっちなんだ俺様!』
どんきちは心の中で呟く。
それと同時に愛梨が口を開いた。
「あはは。楽しいな楽しいな! カラスの毛ってこんなに気持ちいんだなぁ!」
『ヤベェ…頭狂ってやがる……。俺様はそんな奴を好きになっちまったのか。…ッヘ、俺様なかなか罪な恋をしてやがる。』
どこまでプラス思考なのか、この作品のナレーションをつとめさせてもらっている私でさえもついていけないほどである。
どんきちがまたも快感に溺れている頃、愛梨は優しい表情を浮かべ、こう言った。
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