9人が本棚に入れています
本棚に追加
/327ページ
それはただ呼吸をしようとしているだけなのか、それとも・・・何かを言おうとしているのか。
「・・・は悪・・・んです・・・な僕・・・す・・・」
どちらなのかさっぱり分からない私は、ただ彼に向けて・・・懺悔する。
・・・ゴメンね、私のせいで・・・こんな事になって。
私、次は絶対に間違えないから・・・アナタのために、絶対に間違えない。
―だから、どうか私を・・・殺さないで下さい。
―私が生きるためにどうしても必要なソレだけは・・・奪わないで下さい。
・・・未だに明けぬ夜のトバリの中で、私の涙には・・・何の煌きも宿らなかった。
最初のコメントを投稿しよう!