僕は野良

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この話しを聞いた時、僕は人間が怖くなった。 僕が思っていた人間は優しいって事だけだった。 ママと一緒だった時、僕達はいつも同じ屋根の下に暮らしていた。 僕達シュナウザーは狩りは出来ない。 食料は誰かが持ってきてくれないと食べられない。 たまにママが拾ってきてくれる。 でも僕達6人分は足りなかった。 そんな時1人の女の子がやってきた。 僕達を見て笑っていた。 とても優しい笑顔だった。 そんな僕達を見て、女の子は持っていたパンをくれた。 人間はとても優しいんだと思った瞬間だった。 それから色々な人がパンやご飯をくれた。 野良でもきっと僕達は運が良かったんだと思う。 そんな人間像が覆された瞬間だった。 この話しを聞いた時は…。 理解も出来なかった。 でも受け入れなければならないんだと僕は僕なりに解釈をした。 それから人間には近づかない事にしたんだ。
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