《1》

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「おはよう、起きて!」 私は勢い良く、寝室のカーテンを開けた。 1年前のあの日と同じ… 優しい春の日差しが、部屋いっぱいに降り注ぐ。 2つのベッドには、大好きな人の顔。 私がこの家に戻ってきて1年。 泣いていた頃が嘘のように、幸せな時間を過ごしている。 笑輝くんは、もう小学生。 あなた達に出会って、もう3年が経ったんだね…。 私は寝呆け眼の2人を見て、微笑んだ。
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