《5》

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楽しそうに話す笑輝くん。 安心する反面、少し寂しさも感じる。 「お父さんにかわるね。」 話を一通り聴いた所で、笑輝くんが言った。 「あっ、うん。また話そうね。」 複雑な心境で聴いていた私は、慌てて返事を返した。 「…もしもし。笑輝の話、長かっただろ? ずっと話したかったんだって。」 「楽しかったよぉ!なんか、すごく楽しんだなって伝わってきた。」 「友達もすぐにできたしなぁ。やっぱり子どもは何でも早いな。」 羨ましいと言いながらも、笑輝くんの生活が上手くいっている事に、安堵している様子がわかる。
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