《2》

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「あーーっ!またお父さんと笑ちゃん、手繋いでる!」 そんな俺達を見て、ニヤニヤ笑いながら叫ぶ笑輝。 こんな光景、何度目だろう… 笑が俺達の家に帰ってきた時から、俺は笑輝に話して聞かせている。 “お父さんは笑が大好きなんだ” “ずっと一緒に居たいんだ”って。 いつか笑輝にも、この言葉の意味が分かる時が来るだろう。 これは“男と男”としての話。 「笑輝も来いよ。」 「僕、もう手繋がなくても歩ける! それより早くアレ乗ろう!」 アッチへコッチへ引っ張られ、たくさんの乗り物に乗る。
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