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騎刃は走って部屋に向かった。
ガチャン!
「はぁはぁ…」
騎刃は部屋に置いてある獅子紅を手にとって強く握った。
「おじいちゃん…僕が仇を取るよ」
騎刃はそう呟き部屋を出た。
10分後門を通過しようとしていた。
「騎刃ぁ!!」
「拳君…」
「今のお前じゃ犬死だ」
「それでも行くんだ」
「そうか…だったら力強くで通ってみろ!お前が如何に無力か教えてやるよ!」
「邪魔するなら容赦しない!」
騎刃は刀を抜き拳に向かって走り出した。
「そこの先生止めんなよ?みんなも!」
陰から嶽光先生や龍達が出てきた。
「ウワァァ!」
「オラァ!」
騎刃の刀を左手の槍で捌き右手の槍で突いた。
「うわ!」
騎刃は突きを刀で逸らした。
「オラァ!」
拳は騎刃を槍で殴った。
「ぐっ!」
ズザァ
騎刃は地面に倒れた
「そこを通せぇ!」
騎刃は刀を握り直して拳に突っ込む
「まだわからねえのか!」
拳は騎刃を蹴り飛ばした後、騎刃の上に馬乗りして胸ぐらを掴んで持ち上げた。
「お前はじいさんがお前に犬死してほしいと思ってるとでも思ってるのか!!」
「犬死するきなんてない!」
「だったら今は行くんじゃねぇ!!!」
「じゃあ僕はこの怒りわや悲しみを誰に向ければいいんだ!!!」
「お前は一人か!?お前の周りに誰も居ないのか!?お前一人が悲しいと思ってるのか!?」
すると天が悲しんでいるかのように大雨が降り始めた。
「僕には……ぼぐにばびんばが居る!」(僕にはみんなが居る)
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