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俺はそんなの……聞いてません。
とは言わず、ずらっと並んだ同僚から半歩進み出て九十度に腰を折る。
「王子と同じ年齢ですので、遠慮なく御命じください。」
にこやかな上司。
さっき24時間とか言いました?。
世話役って?。
初体験の命令に湧き上がる疑問と冷や汗。
これってかなり重要な任務なんじゃないか?。
非公式の訪問とはいえ、今までの要警護人と違い母国からのお供はたった一人という身軽さに、嫌な予感がする。
「それでは今日はこれで失礼します。」
顔合わせの終わりをそう締めくくった上司に習い、再び一礼して部屋を出た。
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