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映画を見終えた帰り道、
彼女と僕はさっきまで見ていた映画の話をしていた。
まなみ「あの少女役の子って、
叩いて被って黒髭祭のドニキータの娘なんだって~」
タカ「ドニキータに娘なんかいたんだ!?」
まなみ「全然、顔似てないょね」
僕はへ~と言う顔になりながら
タカ「似てないね」
って言った。
タカ「でも一番気になったのは、
あの少女役の子の怖い演技だょね~」
まなみ「え?」
まなみは不思議そうな顔でタカの顔を覗き込む
タカ「だって、叩くは、口に物を突っ込んで気絶させるはで、
リトルモンスターかと思ったょ」
まなみ「ひど~いリトルモンスターって」
まなみは冷ややかな目でタカを見る
タカは心の中で思う
(本当に、一番気になったのは、まなみが言った
『あの眼鏡はメガネザルに似合ってないょね』
って言う一言だ)
まるで、
いつも僕のメガネも見定められているようで、
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