106人が本棚に入れています
本棚に追加
それからの話を簡単に要約すれば。
“折口雅人の死”“芹沢巻菜の死”で一度因果の輪は閉じたが。
本来死ぬ運命に無い人間が二人も死んでしまったのは、セカイの理を揺るがすらしい。
……僕は、自分の事を取るに足らない存在だと考えていたが、割りとそうでもなかったらしい。
ま、蝶の羽ばたきで竜巻が起こる話もあるしね。
それで。
その揺らぎの振れ幅を出来るだけ小さくするために、僕たちは二度目の生を生きる。
勿論、僕らが生まれ変わりである事は絶対に秘密。
それと。
部下の不始末のお詫びとして、僕たちはどうやら“超能力者”になれるらしい。
変な話だけど。
理から外れた僕らには、厄介ごとに巻き込まれやすいらしいから、その自衛でもあるそうだが。
……しかし、超能力ねえ。
少しわくわくして来た。
最初のコメントを投稿しよう!