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「完成だ!」
研究所内に大きな声が響き渡った。
「教授、ということは、遂に!」
「そうだ!遂に『超能力』を使えるようになるのだ!」
この研究所は、日本にある、「超能力研究センター」である。
名前こそそのまんまだが、研究設備としては、日本最高を誇っている。
今、完成した物はその『超能力』を使えるようにするための薬である。
完成間近となった時、実験台の募集を日本全国にいる、12才以上17才以下の学生にしたところ、2000人ほどの学生が名乗りを挙げた。
もちろん、全員を使う訳にはいかないので、その中から、異年齢の6人の学生を選び、薬を投与した。
しかし、結果として効果が表れたのは、一人しかいなかった。後に、その子が事件を起こすとは、誰もわからなかった・・・
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