第一話 開発

3/3
前へ
/19ページ
次へ
数ヶ月前・・・ 一人の学生が、学校へ登校中であった。 名前は、「清水 康太」、いたって普通の・・・ いや、超天才高校生である。 だが最近は、「普通」に飽きてしまい、アニメを見る毎日であった。アニメを見て、麻雀を始めたり、テニスをやってみたりしたが、どれも長続きせず、また、つまらない毎日を送っていた。 「あぁ、今日もやっぱり、つまらない授業やって、家に帰って、ゴロゴロするだけかなぁ・・・」 「それで、毎回テストでトップクラスとか・・・、神様、絶対才能分配間違ったな」 そんなことを言っているのは、康太の友達の「斎藤 庵」である。こちらは、特筆するところもなく、ごく普通の高校生である。 「あっ!そんなにつまんないつまんない言ってるんだったら、少し興味ありそうなこと、教えてやるよ」 「なんだよ?」 「俺も、昨日見つけたんだけどな、もうすぐ、『超能力』の薬が完成しそうらしいんだ」 「マジかよ!?」 「ああ、それでな、その薬の試作品を投与させてくれる人を募集してるらしいんだ。俺らも応募してみないか?」 「もちろん!それは願ってもなかったことだったからな!」 「そうだと思ったよ、だから、昨日、募集要項写メっといたんだよ」 「あれだな、お前は神の使だったんだな」 「そこまで言われると照れるな」 「なんか、要項読む限り、メールでも応募できるみたいだな」 「じゃあ、応募してみようぜ」 そんな話をしながら、この日は去って行った・・・
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加