―第一章―

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教室に荷物を 取りに行った。 いやな予感ゎ全然 消えなかった。 靴箱を出ると 車があった。 怖かったけど 聞いてみた ――いきなりどうしたの? 母ゎ弱々しく ――引っ越してもいい? いやだ。なんて 言えるトーンじゃ なかった。 いやだ。 って言ったら 母が崩れそうだったから… ――いいよ。 自分でも びっくりするくらい 早く返事を 言っていた。 ――引っ越すのゎ修学旅行終わりにするから… 母の自分に対する 最後の思いやり だったのだろう。
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